中国ソフトマニア　　中国語の表示・入力環境をつくる―Windows

Windows XP／Vista の場合

WindowsXP／Vistaの場合、初期状態で中国語フォントがすでにインストールされていて、中国語表示が可能な状態になっていると思います。しかし、中国語入力はそのままではできません。では、中国語入力メソッドを導入しましょう。（Windows2000の場合は、この次の項目を見てください）

入力メソッドは、中国語で「输入法」といいます。日本語の入力メソッドは、MS-IMEか、ATOKか、といったような状況ですが、中文输入法は、たくさんの種類がありますし、入力方法もいくつかあります。くわしくは、中文输入法を選ぶを参照してください。ここでは、さしあたっての中国語入力環境をつくるという意味で、お手元のWindowsのCDに入っている、マイクロソフトの输入法をセットアップしてみます。

以下、XPを例にします。

まず、スタートメニュー＞「設定」＞「コントロールパネル」より、「日付、時刻、地域と言語のオプション」を開きます。そして「地域と言語のオプション」をクリック。

「地域と言語のオプション」ウィンドウ中の「言語」タブを開きます。

「テキストサービスと入力言語」の「詳細」ボタンをクリックします。

「テキストサービスと入力言語」ウィンドウが開きます。「設定」タブを見てください。

「インストールされているサービス」の項目の「追加」ボタンをクリックします。「入力言語の追加」ウィンドウが開きます。

「入力言語」のプルダウンメニューで「中国語（中国）」を選択します。。

「キーボードレイアウト／入力システム」に“Chinise (Simplified) - Microsoft Pinyin IME 3.0”などが設定されると思います。

ここのプルダウンメニューに、他にもいくつか中国語入力メソッドがありますが、どれもたいしたこと無いので、このまま「ＯＫ」ボタンをクリックします。

「インストールされているサービス」に中国語が追加されました。

ウィンドウ下の「ＯＫ」をクリックしておしまいです。

言語バーを見ると、「ＪＰ」というアイコンができていると思います。この部分をクリックすると、入力言語を選択できます。

この操作は、Alt＋Shiftのショートカットでも行えるようになっています。

Windows 2000 の場合

「コントロールパネル」＞「地域のオプション」を開きます。そして、「全般」タブ中の「システムの言語設定」を見てください。

ここで、「簡体字中国語」と「繁体字中国語」にチェックを入れます。Windows2000のCDを要求されたら、セットしてください。もし過去に中国語のウェブサイトを見たことがあったりすると、すでにチェックが入っているかもしれません。

再起動します。これで中国語の表示ができるようになりました。次に、中国語入力メソッドをセットアップします。

先ほどの「地域のオプション」ウィンドウ中の、「入力ロケール」タブを開きます。

「インストールされている入力ロケール」の部分の「追加」ボタンをクリックします。

「入力ロケールの追加」ウィンドウが開きます。

「入力ロケール」のプルダウンメニューで「中国語（中国）」を選択します。そして、「キーボードレイアウト/入力システム」のプルダウンメニューで、「中国語（簡体字）- MS-PinYin98」を選択します。「OK」＞「OK」とボタンを押して、デスクトップに戻ります。

タスクバーに、日本語IMEのアイコンがあると思いますが、これをクリックします。

ここで「微软拼音输入法」に切り替えて中国語を入力します。この操作は、Alt＋Shiftのショートカットでも行えます。

使い方の簡単な説明

以上でセットアップした中文输入法は、ピンインで入力します。

注意が必要なのは、まず、ウムラウトです。例えば「女」のピンインは“nǚ”ですが、この“ǚ”がキーボード上で“u”と被ってしまうので、代わりにvを入力します。nǚ → nv となります。

また「儿」は、本来のピンインは“r”ですが、キーボードで入力するには“er”と打たなければなりません。「没事儿」は、“meishier”となります。

そして、例えば「晚安」は、ピンインを続けて記述すると“wanan”となり、区切りが不明瞭になります（“wan an”“wa nan”と、どちらともとれる）。このような場合は区切りの部分、wanとanの間にアポストロフィー　'　を打ってあげます。“wan'an”と入力します。

繁体字を入力したいときは、输入法のツールバーの「简」の文字をクリックして「繁」にします。この表示が無いときは、输入法のツールバー右下の小さい▼（オプション）を開いて、“Charset”をクリックしてください。